まとまった運用資金を投資に回すにあたり、NISA系口座の特徴を再検討してみました。各口座の特徴をまとめたので、紹介します。
3NISA制度の比較
比較表
一般NISA | つみたてNISA | ジュニアNISA | |
対象者 | 1月1日現在で満20歳以上の個人 | 1月1日現在で0~19歳の個人 | |
投資方法 | スポット購入 積立方式 | 積立方式 | スポット購入 積立方式 |
年間投資上限額 | 120万円 | 40万円 | 80万円 |
非課税期間 | 最長5年 | 最長20年 | 最長5年(ただし子供が18歳になるまで可) |
対象商品 | 国内株式 外国株式 投資信託 | 投資信託(国が定めた基準を満たした商品) | 国内株式 外国株式 投資信託 |
非課税対象 | 対象商品にかかる配当金・分配金、売却益 | ||
口座開設期間 | 2023年開始分まで | 2042年開始分まで | 2023年12月31日まで |
払い出し制限 | なし(いつでも可) | 18歳まで払出不可(課税対象) | |
ロールオーバー | 可 | 不可 | 可 |
税制面
一般口座では利益に対して20%の税金がかかりますが、各NISAでは非課税です。
また、一般口座と各NISA口座の損益を合算させることはできません。例えば、一般口座で出た利益をNISAの損失で減算させて、税金を減らす等は不可です。
購入商品
購入できる商品として、一般NISAやジュニアNISAは、株・投資信託・ETF(上場している投資信託)・REIT(不動産投資信託)等、比較的緩い制限で一般口座と同じように購入可能です。
積立NISAの場合は、一部の投資信託とETF(金融庁が認めた商品)から選択することになります。これにより、投資信託の不適切な商品をあらかじめ除外することで、大きな失敗をしにくくしている側面があります。
投資上限
各NISAの年間投資額にはそれぞれ上限があります。一般NISAは120万円、積立NISAは40万円、ジュニアNISAは80万円です。
非課税枠の再利用は不可で、一回買い付けて、それを売って枠を開けることはできません。
積立NISAの40万円も他と比べて一見少ないように見えますが、出金として約3万円/月ですから、一般人からすれば十分な枠があるといえるかと思います。
ロールオーバー
一般NISA・ジュニアNISAとも保有期間5年を超過させたい場合、翌年のNISA購入枠を使用して非課税期間を延長することができます。保有評価額が年間購入上限額を超過していても大丈夫です。
また、ジュニアNISAでは2023年に制度終了に伴い、非課税期間の終了した商品を継続管理勘定にロールオーバーすることができ、18歳になるまで非課税で商品を保有し続けることができます。継続管理勘定では新規買い付けは出来ません。
ロールオーバーは自動的には適用されません。期限が切れる前に各証券会社から通知があり、各自手続きを完了させる必要があります。忘れていた場合、課税対象の特定口座に移されることになりますので、気を付けましょう。
まとめ
低金利で銀行に預けていても預金は増えない時代に、税制優遇のあるNISAを活用して資金運用を考えていきたいと思います。長期投資狙いで、積立NISAにしようかな。
以上、NISA制度の比較についての紹介でした。
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